近年、需要が高まっている農業用ドローンですが、まだまだ身近でない方も多くいらっしゃると思います。
特に気になるのが、農業用ドローンを飛行させるのに、免許や資格は必要なのかということではないでしょうか？
今回は、農業用ドローンの免許や資格について説明いたします。
農業用ドローンに免許について
普段、ニュースなどで見るドローンには小型なものが多く、飛行させる際も、特に免許のことは意識しないと思います。
しかし、農業用ドローンの場合は、大型であることと、その用途から、免許や資格の有無について意識してしまうと思います。
ここでは、ドローンに関する免許について説明いたします。
農業用ドローンの飛行に免許は必要？
結論から言えば、農業用ドローンに免許は必要ありません。
実際、ドローンの飛行に関する法律上では、免許の存在が定められていません。
ですので、ドローン自体の免許に関して、心配する必要はありません。
実は免許がある？
先程、ドローンの飛行に関しては免許は存在しないと述べましたが、実際は取得しなければならない免許がある場合もあります。
ドローンは、撮影時などに電波を使って、動画や画像・データなどを送受信していますが、電波には周波数というものがあります。
農業用ドローンの場合は、ほとんどが2.4GHzという周波数の電波を使用しているため、電波法に基づく無線局の免許の取得は必要ありませんが、他の周波数を使用するドローンは、電波法により無線局の免許の取得が義務付けられています。
ご自身のドローンの周波数には、注意が必要です。
以下が、ドローンに関する電波法の情報が記載されている総務省のホームページです。
農業用ドローンの資格について
ドローンに直接関わるような公的な免許は存在しないと説明しましたが、ドローンの資格についてはどうなのでしょうか？
また、農業用ドローンの飛行に資格は必要なのでしょうか？
ここでは、ドローンの資格について説明いたします。
農業用ドローンの飛行に免許は必要？
免許とは違って、ドローンにおいては資格は存在します。
しかし、農業用ドローンの飛行に際しては、法律的に資格を取得する義務はありません。
ですので、農業用ドローンを飛行させる場合は法律上、免許や資格を取得する必要はありません。
資格はどこで取得できる？
資格は、国土交通省が認定した民間のドローンスクールで取得することができます。
飛ばすだけならば、資格は必要ないですが、取得するとメリットがあります。
農業用のドローンを飛行させる場合には、国土交通省に申請が必要な場合があります。
国土交通省に申請する際に、提出しなければならない様々な書類がありますが、その書類に資格を有している趣旨を記載すると、飛行申請の許可がおりやすくなると言われています。
また、空撮サービスなどでドローンを使用する職についている場合は、資格を取得していることにより、信頼を得ることができるというメリットもあります。
ドローンに興味や関心がある方は、ドローンの資格を取得していると、ドローン事業を行う企業に採用される可能性も上がることでしょう。
農業用ドローンの飛行は必ず国土交通省に申請！
先程、農業用ドローンの飛行には免許や資格は必要ないとお伝えしましたが、農業用ドローンを飛行させる際には国土交通省に飛行申請をしなければならない場合もあると述べました。
航空法において、ドローンの飛行に関しては様々なルールが定めれらており、航空法に基づいた飛行方法を遵守する義務があります。
以下が航空法で定められた主なドローンの飛行方法です。
- 日中での飛行
- 目視の範囲内での飛行
- 人や物から30m以上離れた地点での飛行
- イベント会場などの上空で飛行させない
- 危険物を輸送しない
- 物を投下しない
これらの飛行ルールに当てはまらないドローンの飛行をする時は、そのドローンの飛行が安全であることを承認してもらうために国土交通省に飛行申請を行わなければいけません。
農業用ドローンのうち、特に農薬散布用のドローンは、以上リストにまとめた「危険物を輸送しない」「物を投下しない」に当てはまりません。
農薬は危険物であり、また農薬散布は物の投下に該当するため、必ず国土交通省に飛行申請をしなければなりません。
これらは農業用ドローンだけでなく、他のドローンでも同じ決まりなので飛行させる前に、必ずどのような飛行になるのか確認しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか？
農業用ドローンだけでなく、他のドローンも含めたすべてのドローンに関する免許や資格について理解していただけたことだと思います。
飛行申請に関しては注意する点がいくつかありますが、ドローンには特に免許や資格はありませんので気軽に飛ばしてみましょう！
