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スマート農業って何だっけ?再加速するスマート農業について解説します!

「スマート農業」という取り組みが始まってから4年が経ちました。

近年、ドローンクラウドといった技術の進歩と応用により、農業分野においてもITやロボットによる新たなイノベーションが起こっています。

今回は、「スマート農業」の内容や近年の取り組みなどについて紹介します。

そもそもスマート農業とは?

スマート農業とは、ICTやロボット技術を活用して、超省力・高品質生産を実現する新たな農業です。

スマート農業の要件は、以下の5つです。

1. 超省力・大規模生産を実現
2. 作物の能力を最大限に発揮
3. きつい作業、危険な作業から解放
4. 誰もが取り組みやすい農業を実現
5. 消費者・実需者に安心と信頼を提供

日本の農林水産業・食品産業分野において、高齢化や新規就農者の不足が進行し、労働力が不足している事や、現場にお

いて人手に頼る作業・熟練者でないとできない作業が多く、省力化と負担の軽減が重要となっています。

また、既存の団体や企業だけでなく、他分野からの参入を推進し、これまでにない技術やノウハウを生かしたイノベーションを生み出す必要があります。

以上の課題を克服するために、スマート農業の推進に向けて様々な取り組みが行われています。

ロボットは、農薬散布用ドローンや、自動収穫をするものなどがあります。

ICTとは、”Information and Communication Technology”の略称で、情報通信技術の意味です。

ICTという言葉が示すものは非常に幅広く、分かりづらいものですが、定量的なデータを収集・保存し、解析するサービスなどがあります。

日本での取り組み


日本でのスマート農業に関する取り組みは、いくつかあります。

各要件毎に分類して紹介します。

超省力・大規模生産の実現に向けての取り組み

ロボット技術を活かした取り組みでは、各要件の中で最も進展しています。

位置情報によって自走し、複数の作業を同時に行えるトラクターなどが開発されています。

また、無人化により、夜間走行複数台の走行が可能になり、現在の規模を大きく超える生産を実現できます。

安全性が最大の課題であるため、農水省が2017年3月に、「農業機械の自動走行に関する安全確保ガイドライン」を策定・公表しています。

作物の能力を最大限に発揮

精密農業に関する取り組みが非常に近く、センシング技術とデータ解析技術の発達により、温室内のモニタリング・環境制御が可能となり、多収穫・高品質生産が可能となりました。

重労働、危険な作業からの解放

除草ロボットによる除草作業の自動化や、重労働をアシストするスーツによって労働者への負担を軽減する取り組みがあります。

また、厚い防護服を着用し、重い散布機を背負う農薬散布作業なども、ドローンの導入によって負担を大きく軽減することができます。

誰もが取り組みやすい農業を実現

農業従事者の高齢化が進む中、新規の就農者増加のために、これまでのノウハウをデータ化して共有する取り組みがあります。

また、農機に運転アシスト機能を取り付ける取り組みなどもあります。

消費者・実需者に安心と安全を提供

クラウドへ生産者・流通ルートなどの詳しい情報を保存することにより、消費者と実需者がともに、生産品の情報を確認することができ、安心して農産物を消費することができます。

まとめ


「スマート農業」の取り組み内容は、技術的には年々進んでいます。

様々な取り組みがあり、費用のかかるものも多くあります。

現状に不足している部分、または伸ばすべき部分に関して、新たな取り組みの参考になれば幸いです。

参考記事
「スマート農業の実現に向けた取組と今後の展開方向について」 農林水産省HPより

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