空撮分野にてドローンが有名になってから数年経ち、農業分野でもドローンの活用が進んでいます。
従来の農薬散布用ヘリコプターより低価格で、自分で散布する際の重労働から解放される。
また、農家さんご自身で撒きたいときに撒ける、適時防除も可能になる。
多くのメリットがある農業用ドローンですが、実際の性能・市場価格はいくらくらいなのでしょうか?
精密農業用ドローンの価格
精密農業を目的としたドローンの価格についてまとめました。
・X-S1(葉色解析サービス「いろは」) 株式会社スカイマティクス
4枚羽のドローン「X-S1」には、自動飛行機能・自動撮影機能があり、圃場の画像を自動的に取得します。
葉色の詳細を撮影可能で、雨天時も飛行できるので、常時圃場の最新状況が確認できます。
X-S1専用クラウドサービス「いろは」と連携し、インターネットを通じて機体、飛行状況、葉色の画像を管理し、診断することができます。
基本セットの購入価格は約205万円となっており、複数人で機体・サービスをシェアすることもできます。
スカイマティクス社HPより引用
・JDRONE JQ630、 DJI MAVIC PRO AG JAPAN CIRCUIT CO.,LTD
JQ630Bは、小型軽量化・効率化を実現したドローンです。
RedEdge専用ジンバルが搭載でき、約25分間の長時間飛行が可能です。
DJI社のMAVICにSequoiaを搭載したドローンは、ユニット全体がワンタッチで取り外し可能で、低価格で精密農業に取り組むことができます。
RedEdge・Sequoiaというカメラによって、生育状況把握・病気の早期発見・収穫時期の予測などが可能になります。
農薬散布用ドローンの価格
次に、農薬散布用ドローンの価格についてです。
・AGRAS MG-1 DJI社
AGRAS MG-1は、個人向けドローンで世界シェア7割を誇るDJI社が発売している農薬散布用ドローンです。
10kgの液剤を搭載可能で、8枚羽で飛行します。
10分の飛行で、1ヘクタールに10Lの農薬を散布することができます。
レーダー認識システムにより、飛行が安定しており、農薬散布管理のプラットフォームによる農薬散布作業の管理も可能です。
機体価格はおよそ180万円となっています。
株式会社セキド オンラインショップページより引用
・YMR-08 ヤマハ発動機株式会社
YMR-08は、農薬散布に30年以上携わってきたヤマハ発動機が販売する農薬散布用ドローンです。
日本電産株式会社と共同開発したモーターを搭載しており、バッテリーはTDK株式会社と開発したものを使用しています。
15分の飛行で、1ヘクタールに8Lの農薬を散布できます。
タンクと機体を着脱式にし、分けたことによって手入れがしやすく、運びやすくなっています。
価格は275万4千円となっています。
ヤマハ発動機株式会社 HPより引用
・MG-1K 株式会社クボタ
MG-1Kは、防塵性・防水性を備え、機体を冷却する構造によりモーターとESCの寿命を長持ちさせています。
10Lの農薬を搭載でき、最大1ヘクタールの面積に散布することができます。
3つのミリ波レーダーにより、正確な高度維持を実現しています。
価格は200万円程度を予定しているそうです。
クボタ電農スクエアより引用
・ヘリオスアグリ 5、ヘリオスアグリ 10 東京ドローンプラス
ヘリオスアグリ 5は、約6分間の飛行で半町歩に5Lの農薬を散布できます。
ヘリオスアグリ 10は、約8分間の飛行で、一町歩に10Lの農薬を散布していただけます。
「農家さんの農家さんによる農家さんのためのドローン」をコンセプトに開発しました。
農家さんの手に届きやすい低価格と、農薬散布に必要不可欠な機能とを実現した機体となっております。
価格は、ヘリオスアグリ 5が65万円、ヘリオスアグリ 10が92万円となっています。
価格には、バッテリーや充電器だけでなく、講習、充実したアフターサポートも含まれております。
ヘリオスアグリ 5の詳細はこちらから
ヘリオスアグリ 10の詳細はこちらから
まとめ
今回は農業用ドローンの価格についてご紹介しました。
精密農業に使われるドローンはまだ数が少ないです。
逆に、農薬散布用ドローンは様々な機体があります。
それぞれの商品の詳しい内容は、各社にお問い合わせください。(価格等はあくまで参考です。)
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